看護学校で学ぶこと
看護系学校で学ぶこと・・・心構え
看護系の学校では、実際にどんなことを学ぶのでしょうか?看護師の資格を目指して看護系の学校に入学するわけなので、
看護についての学習はもちろんですが、看護以外にも、学ぶことは多いようです。
看護師は、患者や医師とのコミュニケーションの上に成り立つ職業なので、まず大切なのは、人間に関わることを学ぶことです。
人間は、感情の生き物です。患者といっても同じ人間。身体的な苦痛と同じくらい、「不安」「孤独」といった、
心の問題と向き合って暮らしていかなくてはなりません。
まして、入院患者ともなると、一日の生活が病院内だけになりますので、気分も滅入りがちです。
そんな時、患者さんの心を読み取り、自然な態度で患者さんの.を取り除いてあげるのも、看護師の大切な仕事の一つなのです。
そのために。看護を行う上で基本になる考え方や方法、看護の専門家としての役割や態度について学びます。
必要な科目と単位について
看護学は、以下の3つの分野(科目)に分かれます。
●基礎分野(科目)・・・・・・・・・13単位
●専門基礎分野(科目)・・・・・21単位
●専門分野(科目)・・・・・・・・・59単位(うち実習23単位)
以上、計93単位になり、これを3年、または4年で学んでいきます。
それぞれの分野(科目)の詳細は、以下の通りです。
基礎分野(科目)
「専門基礎分野」、「専門分野」の基礎となる科目で、科学的思考力を高め、自由で主体的な判断と行動を促す分野です。
人間を幅広く理解するための基礎を学ぶのです。主な科目は、
・人文科学
・社会科学
・自然科学
・外国語
・保健体育
・芸術
などです。
最近では、時代を反映して、情報処理科目や、ボランティア科目を取り入れてる学校もあります。
専門基礎分野
人間の心身の構造と働きや、病気に関する観察力・判断力を養うための学習を行います。
科目は、
・解剖生理学
・病理学
・栄養学
・医療社会学
・社会福祉学
・関係法規
・公衆衛生学
などがあります。
専門分野
看護の専門科目になります。子どもからお年寄りまで、看護の対象となる幅広い年齢層の人たちに対して行う看護について、専門的に学びます。
科目は、
・小児看護学
・成人看護学
・老年看護学
・母性看護学
・精神看護学
などです。
上記の看護学に加え、在宅看護に関する基礎的な理論や技術を学ぶ、基礎看護学があります。
看護科目は、講義と実習で学ぶ
看護学で、特に大切なのは「実習」です。
3年間で学ぶ科目93単位中、23単位が実習に充てられています。
看護学は、机の上での勉強だけではなく、現場での自習を経験して学ぶ必要があります。その実習の中から、看護の実際や考え方を学ぶのです。
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