適性検査
適性検査とは、受験者の性格や適正を見るために行われるものです。
ほとんどの学校では、1次試験を合格した後に行われます。
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適性検査の心がまえ
適性検査の目的は、看護師をめざす人の適正を見ることにありますが、優秀な人を見つけるというよりは、
極端な不適格者を見つけるために行うものなので、あまり神経質になる必要はありません。
適性検査の成績によって、合否が左右されることは、まず無いと思ってください。
適性検査の種類について
適性検査には、たくさんの種類がありますが、中でもよく行われているのが、「Y-G性格検査」と「内田・ クレペリン精神検査」です。
■Y-G性格検査
Y-G性格検査とは、120の質問からなる質問紙法性格検査で、企業の採用試験として、また学校関係では進路指導や生徒指導、
入学試験などに幅広く利用されています。看護学校の試験でも採用されています。
検査時間は、約30分です。
Y-G性格検査によって、次のことがわかります。
1.情緒特性
明朗で、気持ちの落ち着きのある性格であるか、環境の変化への対応や気分のムラの程度など情緒の安定性がわかります。
2.人間関係特性
社交的な性格か協調的な性格かなど、職場や学校という集団生活の中で最も重要視される、人間関係の特性がわかります。
3.行動特性
積極的で活動的な性格や、消極的で非活動的な性格などが判断できます。
4.知覚特性
物事を判断する傾向が、主観的であるか、客観的であるか、現実的であるか、空想的であるかなどが判断できます。
↑Y-G性格検査判定個人表(サンプル)
■内田・クレペリン精神検査
ひと桁の足し算を5分の休憩をはさんで前半15分、後半15分の30分間行なわせた上で、 1分ごとの作業量の継時的な変化のパターンから性格や適性を診断する検査方法です。
「人が作業(行動)するときの能力」、「その能力を発揮するときの特徴」を見ることを目的としています。
これにより、受験者の安定度、集中力、持久力がはかれます。
計算はしますが、計算能力を見るためのものではありません。
適性検査は、普段の自分を見てもらうためのものなので、必要以上に緊張したり、恐れる必要はありません。
リラックスして望みましょう。