学科試験をチェック
看護学校の試験は、一次試験で学科(国語、数学、英語、理科)と論文、二次試験で面接を行うのが一般的です。
ここでは、学科試験の出題傾向、攻略法を中心に解説します。
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国語
■出題傾向
国語の出題傾向としては、
そのほとんどが現代文です。論説、評論、随筆、小説などから出題されます。
古文や漢文は、ほとんど出題されないと言っても良いでしょう。
解答形式は、マークシート式が多く見られますが、最近では記述式解答も増えています。
これは、「考える看護師」が、求められていることが背景にあるようです。
看護師は、患者と看護師、医師と看護師といった、人と人とのコミュニケーションの上に成り立つ職業ですので、国語力が問われるのです。
■国語の攻略法
出題のほとんどが現代文なので、新聞を読むクセをつけ、読解力を養いましょう。
新聞記事をよく読み、段落ごとの大意や趣旨を掴むことが、そのまま読解力の向上につながります。
文学史もよく出ますので、作品と作家名、年代などを勉強しておきましょう。
国語力を向上させるには、まずはより多くの文章を読み、親しむことが大切です。
数学
■出題傾向
数学では、ほとんどの学校が、数1・Aを中心に出題されます。
良く出るのは、「数と式」、「二次関数」、「三角比」などです。
他には、「場合の数と確立」、「集合と論理」などもよく出題されます。
■数学の攻略法
出題が、ほとんど数1・Aからの出題なので、教科書を熟読、問題を解いて数をこなすことが一番です。
公式や例題は、何度も何度も繰り返してください。
数学の力をつけるには、数をこなすことが大切です。
志望校の過去問を手にいれ、徹底的に「数?・A」の例題を繰り返しましょう。
英語
■出題傾向
英語は、学校によって出題傾向は様々なので、一概に言うことは難しいですが、以下の項目は、必ず押さえておきましょう。
・長文
長文は、配点が高いのが特徴で、看護や医療に関するテーマが良く出題されます。
・文法
・発音、アクセント
・英作文
最近では、英作文による読解問題や作文問題が多くなっています。
病院内での会話、病気、体調についてなど、メディカル英語の使い方が増えています。
■英語の攻略法
長文は配点が高いので、
これを攻略すると有利になります。
長文は苦手という人が多いのですが、分からない単語があっても、そこで止まらずに、まずは全体を読んでみることが大事です。
その中で、分かる単語や文法などから全体の概略を理解し、それから1文1文を読んでいくという方法をとると良いでしょう。
そうすることで、分からない単語があっても、文章全体の趣旨や、前後の文脈から、どんなことが書かれているかが推測できるのです。
その他、メディカル英語(単語)は、必ず覚えましょう。看護師としては、必須項目です。
理科
■出題傾向
理科の項目として、「生物、化学、物理」があります。
生物では、「生物1」を課している学校がほとんどです。出題傾向は、まんべんなく、どの分野からも出ています。
化学では、「化学1」がほとんどです。化学は、理科の選択科目に必ず含まれています。基本的な問題が中心になります。
物理では、「物理1」がほとんどです。選択肢としては、「生物」「化学」が圧倒的に多いので、あまり「物理」を選択することは、
ないかも知れません。教科書程度の基礎レベルで十分です。
■理科の攻略法
理科は、基本的な問題に集中して取り組むと良いでしょう。読解力や応用力というよりも、記憶力の勝負になります。
例題は、暗記するくらいに、何度でも繰り返しチャレンジしましょう。